子供の虫歯予防ポイント
子供の虫歯を予防するためには次の3つがポイントとなります。
@ セルフケア
セルフケアとは、自宅で行うことができるケアのことです。毎日のことですので、セルフケアをきちんと行うことが子供の虫歯予防で最も重要と言えます。
- ・歯磨き
- 子供自身での歯磨きはもちろん、1日1回以上は仕上げ磨きも行うようにしてください。特に、就寝前の歯磨きは虫歯予防に重要な役割を果たします。フロス(糸ようじ)なども使用して丁寧に行うとよいです。
- ・フッ素の使用
- フッ素入りの歯磨剤を使用して歯磨きをするようにしましょう。歯磨き後のうがいは少なめにし、口の中にフッ素が長くとどまるようにするとさらに有効です。合わせて、家庭用に販売されている低濃度フッ素ジェルや、フッ素洗口液なども利用すると、フッ素による歯質強化になり、虫歯になりにくい歯を作れます。
A 食生活習慣
食事や間食などの食生活は子供の虫歯の発生に大きくかかわります。次のような習慣を心がけることにより虫歯予防につながります。
- ・間食は時間、回数を決める。
- 間食は量よりも、回数が重要です。間食の回数が多いと、お口の中が常に虫歯になりやすい状態が続いてしまいます。(酸性の状態)何度も間食をしたり、だらだら食べ続けるのはやめましょう。
- ・おやつは虫歯になりやすいものを避ける。
- 虫歯になりやすいおやつ例:キャラメル、飴、クッキーなど
- 虫歯になりにくいおやつ例:キシリトールガム、お煎餅など
- ・水分補給はお茶、水。
- スポーツドリンクや、炭酸飲料は大量の糖分を含むため、虫歯になりやすい飲み物です。このような飲み物は間食と同じで、お口の中を常に虫歯になりやすい状態にしてしまう原因となります。水分補給は日頃からお茶や水で行うようにしましょう。
- ・食事はよく噛んで食べる。
- よく噛んで食べることにより、唾液の分泌を促し、口の中の自浄作用を高め、さらに唾液のミネラル分が歯に取り込まれ歯質強化につながります。
B プロフェッショナルケア
プロフェッショナルケアとは、歯科医院で行う専門的なケアのことです。
- ・クリーニング(PMTC)
- 歯科専用の器材で、自分の歯磨きでは落としきれない汚れを取り除きます。
- ・高濃度フッ素塗布
- 歯科専用の高濃度フッ素の塗布を行い、歯質を強化します。
- ・シーラント
- 歯の溝を虫歯になる前に、事前にシーラントと呼ばれる樹脂で埋めてしまい、虫歯を予防します。
3つのポイントで虫歯予防
- @ セルフケア
- A 食生活習慣
- B プロフェッショナルケア
この3つのポイントをしっかり押さえ、予防に取り組むことで、子供の虫歯は高確率で予防することができるでしょう。 ですが、子供は虫歯になりやすいものです。定期的に歯科医院で検診を受け、万が一虫歯になってしまった場合は、早期発見、治療できるようにしましょう。