大人になってから矯正治療しても間に合いますか？
成人患者の７割以上が「もっと早くに治療した方が良かった」と回答
※アライン・テクノロジー・ジャパンが成人後に矯正治療を受けた300名に対して2013年3月に行った調査結果より
大人になってから矯正治療を行った患者様に、「どうして矯正治療を行うことにしたのですか？」と尋ねたところ、回答は
「子供の頃から歯並びが悪い事を気にしていた」が58%と最も多く、
「(子供の頃)治療したいと思わなかった」43.7%、
「治療したいと思ったが、親に相談しなかった」32.2%、
「親に相談したが、治療に至らなかった」24.1%と続きます。
矯正治療後に実感した変化については、
「もっと早くに治療した方が良かった」73.3%、
「歯磨きがしやすくなった」67.7%、
「笑顔に自信が持てるようになった」61.7%、
「コンプレックスが解消された」57.3%、
「食事でよく噛めるようになった」56.7%と続きます。
「歯列矯正」は子供の頃にするもの、と思われているかたもおられるかもしれません。
確かに成長期にある子供の頃に矯正治療を始めると、矯正力に対する組織の反応が早いため、歯の移動の点では有利です。
また、成長期ですので、当然成長を治療計画に含めた治療計画を立てることで、治療にバリエーションがあることも事実です。
しかし、成人においても、成長のない現状を踏まえた最良の治療方針をたてることにより、十分目的を達することが出来ることがほとんどだと思われます。
歯の動きの期間の差も半年ぐらいの場合が多いと思われます。
さらに、大人になってから矯正治療を始める方は、ご自身の強い意向や意志があって始められる方が多く、治療に対してもよくご理解・ご協力が得られるので、治療の中断などがほとんど無く結果的にスムーズに治療が進行する場合が多いです。
矯正治療に年齢制限はあるのでしょうか？
昨今の治療技術や材料の進歩により、矯正治療は非常にマイルドに行えるようになっております。
お口の中や心身共に良好な健康状態が保たれている方であれば、原則として矯正治療は年齢制限なく行えます。
大人の方で、何らかの事情でブリッジや入れ歯、インプラント等を実施する必要がある場合も、前処置として矯正治療を部分的に行い、歯列の状態を整えると、よりよい治療結果が得られる事も少なくありません。
矯正治療の目的は、美しい歯並びやきれいな口元を得る事だけでなく、噛み合わせを改善し、お口の中を健全に保つことにあります。
整った歯並びは虫歯や歯周病予防につながり、歯の寿命を延ばします。近年、高齢の方でご自分の歯を多数残しておられる方の中に、部分矯正を含む矯正治療の経験者が増えてきています。
歯並びが気になってはいても、もう治せないかとあきらめていた･･･という方もぜひ、ご相談下さい。
矯正装置に抵抗があるのですが･･･
大人の方で矯正治療に踏み切れない方の理由の一つとして、矯正装置(いわゆるワイヤーとブラケットの装置)が何年も装着されていて、その見た目が気になるということが少なくありません。
当院では前歯の表側(唇や頬に触れる部分)には透明のブラケットを装着し、ワイヤーも目立つ銀色のワイヤーではなく、歯になじむ淡いゴールド色のワイヤーを使用しております。
また、歯の表側ではなく裏側(舌に触れる部分)に矯正装置を装着する「見えない」矯正装置でも治療を行っております。
もちろん、マウスピースによる矯正治療もございます（症例により適応外もございます）。
この装置ですと、周囲の人に矯正中と全く気付かれることなく矯正治療を行うことができます。ご希望の方はぜひご相談ください。
