歯周病の予防の仕方
歯周病は、歯を失う原因にもなる病気で、日本では約80%の人が罹患しているといわれる国民病です。歯周病は、痛み無く進行していきます。そのため、痛みなどの自覚症状が出た時には、すでに重度の歯周病にまで進行している事があります。自覚症状の無いうちから歯周病予防する事が、歯を守るために大切です。では、歯周病はどのように予防すれば良いのでしょうか。
歯周病の予防方法
歯周病の予防は、患者様自身が自宅で行う“セルフケア”と、歯科医院で専門的に行う“プロフェッショナルケア”を組み合わせて行うのが大切です。
1.セルフケア
患者様自身が自宅で行う方法です。毎日の習慣である歯みがきなどのプラークコントロールを指します。歯周病の予防には、歯と歯ぐきの境目の汚れを丁寧に除去する事が必要です。毎日の磨き残しが積み重って、歯周病が発症・悪化しますので、丁寧な歯みがきを習慣にしましょう。特に歯と歯の間の部分は、歯ブラシだけだとみがき残しができてしまいます。歯間ブラシやデンタルフロスを使用すると良いでしょう。
ほとんどの人が毎日歯をみがいていますが、本当にしっかりとみがけている人は、あまり居ません。自己流の歯みがき方法だと、みがき癖がついてしまっているため、みがき残しやすくなります。人それぞれに適切な歯みがき方法がありますので、一度歯科医院のブラッシング指導を受ける事をおすすめします。
2.プロフェッショナルケア
歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が行う歯と歯ぐきのクリーニングです。セルフケアでは、取り除けない細かなプラーク(歯垢)を除去し、更に歯の表面のクリーニングを行う事で、汚れをつきにくくします。歯科医院での定期検診と合わせて、プロフェッショナルケアを受けると良いでしょう。
禁煙をして歯周病予防
喫煙は、歯周病になりやすくし、歯周病を悪化させ、歯周病を治りにくくする最大のリスク要因です。歯周病の直接の原因は、プラーク中の歯周病細菌ですが、喫煙をしている限り歯周病のリスクは高くなります。「禁煙しない限り歯周病は治らない」とも言われています。喫煙していた期間と本数と、歯周病のリスクは比例しますので、なるべく早く禁煙することが、歯周病予防につながります。喫煙習慣のある方は、歯周病予防のためにも、是非禁煙を考えてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。歯周病は予防ができる病気です。歯周病は30代を過ぎた頃から発症する人が増加してきます。自分の歯を長く健康に保つためには、早いうちからの歯周病予防が大切です。歯周病の予防方法を実践して、歯周病から歯を守りましょう。