矯正歯科の選び方
以前は矯正治療を受ける患者さんは断然子供が多くて、その理由も噛み合わせの悪さを治したい、歯磨きしにくくて虫歯になりやすいから治したいといった機能改善が主な目的でした。しかし最近は審美歯科(見た目の美しさを重視する歯科治療)が注目を浴びていることもあり、美しい歯並びを目的に矯正治療を行う大人の方が増えています。それに伴い、矯正歯科を扱う歯科医院も増え、どこの歯科医院に行けばいいのか悩むところでもあります。そこで今回は矯正歯科を選ぶ時の大切なポイント6つについてお話しましょう。
日本矯正歯科学会が認める認定医であること
認定医というのは、各専門の治療に関して充分な学識と経験を有すると認められた医師に与えられる資格です。日本の矯正歯科の発展の為に尽くす日本矯正歯科学会が定める厳しい審査基準に合格した矯正歯科の認定医ならば、安心して矯正治療を任せることができます。
長期の通院が可能な条件が揃っているかどうか
虫歯や歯周病の治療とは違って矯正治療には長い期間がかかります。治療をお願いする医院が通いやすい環境にあるかどうかも重要なポイントになります。自宅に近いに越したことはありませんが、たとえば電車で通う必要があるのなら駅に近い方が便利ですし、また駐車場が完備してあれば車で通院することも可能ですので、来院手段の幅が広がります。
スタッフ全員がプロフェッショナル
担当医師が認定医であることも重要ですが、矯正治療はスタッフの協力なしには成立しません。医師以外のスタッフが全員、歯科衛生士資格保持者であれば、知識・技術ともにしっかりとした治療体制が整っていることは間違いありません。歯科衛生士は歯磨きなどの口腔ケアのプロですから、治療中の口腔衛生管理や治療後のメンテナンスも万全です。
治療費がリーズナブルであること
そして肝心なのが治療費です。矯正治療は保険適用外ですので、歯科医院によって料金が異なります。しかし料金が安くても、質が悪いところでは困ります。腕も良くて、料金もリーズナブルな歯科医院が一番です。直接治療に関すること以外には経費をかけずに治療費を抑えてくれる歯科医院をおすすめしたいと思います。
抜歯に対する考え方
抜歯に対する考え方も重要なポイントです。抜歯に対する考え方は各歯科医院、歯科医師によって様々で、言ってみればその歯科医師の治療に対する信念が一番表われているところでもあります。幾ら矯正の為とは言え、簡単に歯を抜く歯科医院はおすすめできません。やはり一本一本の歯を大切にする歯科医院にお願いしたいと誰もが思うのではないでしょうか。できるだけ歯を抜かずに治療してくれる先生、やむをえず抜く場合は納得のいくまで説明を繰り返してくれる先生にお願いするのが一番良い選択だと思います。
目立たない矯正装置の選択ができるかどうか
矯正装置、患者さんにとってはこれから長い期間お付き合いしていかなければいけないものです。なるべく目立たないものがいいとおっしゃる方も多いでしょう。矯正装置のブラケットには幾つか種類があって、一般的なメタル製のものはかなり目立ちますので、目立たないセラミック製や最新型システムデーモン等の審美的に優れた装置が標準料金内で装着可能かどうかも、矯正歯科の医院を選ぶ上での重要なポイントになります。
まとめ
このようにリテーナーは矯正歯科において、とても重要な役目を担う装置であることが分かりました。時間もお金もかけて矯正治療を行うのですから、ぜひこのリテーナーを有効に活用して、皆が憧れる健康で美しい歯並び・かみ合わせを手に入れて下さい。