毎日歯磨きしても歯周病になる!?正しい歯磨き3つのテクニック
皆さんは、歯が抜ける最大の原因は虫歯ではなく、歯周病だということはご存じでしょうか。平成23年の歯科疾患実態調査では、日本人の80%が歯周病だと言われています。15〜24歳でさえも70%の人にも、歯ぐきに炎症が見られます。歯ぐきの炎症は歯周病の初期症状で、腫れや出血だけでなく物を咬むと鈍痛がしたり、歯が抜け落ちたりする病気です。虫歯は痛くなれば歯医者に行って治しますが、歯ぐきが腫れて歯医者に行く人はほとんどいません。これが歯周病の進行してしまう要因にもなっています。ではどうすれば良いのでしょうか。答えは明確で、毎日のホームケアで、炎症を防ぐことが可能です。その理想の実践方法3つをご紹介します。
歯磨きこそ最良のホームケア
歯医者さんに行くと、歯科衛生士さんが歯垢や歯石を除去してくれます。ところが定期的に通わないと、歯垢は日々溜まってしまいます。歯を爪先でこすると、白い付着物がとれることがあります。これが歯垢、虫歯菌の塊です。歯磨きをしてもこの歯垢が残っているために、歯ぐきに炎症を引き起こしてしまいます。理想は「歯垢が出来る限り残らない歯磨き」を毎日の習慣にすることです。その方法はたった3つです。すでに歯ぐきに腫れや出血がある方は、個人差によりますが数週間で効果の現れる場合もあります。
テクニックその1. 歯ブラシは小さなヘッドを使いましょう。
最も大事な一つめのテクニックです。テクニックというよりチョイスですね。小さなヘッドにするのは明確な理由があります。それは、「奥歯の全ての面を磨ける」からです。奥歯には大きく3つの面があり、外側 (ほほ側)・内側(舌側)・そして咬む面です。たとえば今お持ちの歯ブラシで、上の最奥歯の色んな面を磨いてみてください。下の歯にブラシのヘッドが当たってはいませんか?ヘッドが反対の歯に当たらないことで、磨きやすさが段違いに良くなります
テクニックその2. 歯1本につき30回の歯磨きで時間は約10分
実際にやってみると、そんなに多い回数ではありません。歯に歯ブラシをそっと当て、「この歯を磨くぞ」と決めた歯の面を丁寧に30回まんべんなく磨きます。それを繰り返すだけです。ポイントは、鉛筆を持つようにして軽い力で磨くことです。また、歯ぐきの腫れが気になる方は毛先が極細のものを使うとより良いでしょう。歯と歯ぐきの間、歯と歯のすき間にブラシが当たるものが最良です。各面を30回ずつ磨くと、時間にしておよそ10分です。
テクニックその3. 歯間ブラシやフロスのサブアイテム併用が理想的
歯ブラシは、歯の面を磨くものという役割があります。ところが歯垢は、歯と歯のすき間にも蓄積されてしまいます。「その日の歯垢はその日のうちに」という意識で、寝る前には歯間ブラシまたはフロスで歯と歯のすき間をお掃除してください。慣れてくると鏡を見なくても使えるようになるので、湯船に浸かりながらといったことも可能です。これが正しい歯磨き3つのテクニックです。「まずは試しに1週間!」といった具合に短い期間を目標にして、継続できることを大切にしてください。